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チャットボットは医療の未来と成り得るか

July 16, 2019


チャットボットがより高度になり、機械学習が事前設定された医療評価アルゴリズムにより診療科推論が可能になれば、患者が世界中のどこにいてもチャットボットが適切な専門家への連絡前にトリアージすることにより、時間とお金を節約することができるでしょうか。

…医療専門家のために…
利用可能な最良の証拠に基づき、多くの医療評価がアルゴリズムと計算機で改善されてきました。状況によって、医師は例えば心筋梗塞(GRACEスコア)後の患者の死亡率の可能性を評価するために情報を入力し、その後の脳卒中の可能性や、例えば血液を薄くする薬の処方によるメリットがリスクを上回るか等の計算をします。医学は研究と知識に基づく科学であり、医学教育はシナリオとフローチャートを学生の脳にアップロードすることに似ています。新しい医師が臨床現場に行く前に、実際の患者に対してこれらのシナリオを実行し、効果的に自分自身をデバッグするのです。
患者のリスクを評価するために使用される計算機は、巨大なグローバルのイベントと結果のレジストリに基づいているので、実際に使用するにあたり十分に証明された慣例と考えられています。しかし、自動化されたスコアを作成するために、医師が時間をかけてフォームに記入する必要があるのでしょうか。現在の観察結果および病理学的結果を含む相互運用可能な医療記録を用いると、このプロセスは自動化することができます。一定レベルの主観的な人間の観察を必要とする評価は、医療専門家または患者自身が使用するチャットボットを介して記録することができます。チャットボットは即座に医療記録、血液検査結果などにアクセスし、適切なシナリオを実行し、質問をすることができます。訓練を受けた評価者として考えても、ニーモニックとセット評価パターンの使用は、医学的評価が非常に簡単にチャットボットのアルゴリズムに変換されることを意味します。
…全ての人々のために…
現在、救急医療コミュニティのサービスは多くが電話によるものです。救急サービスの番号と並んで救急ではない緊急のケアが必要なときに電話をかける番号もあり、どこへ掛けたらいいかわからない場合もあります。これらの電話を受ける人々は必ずしも医療のバックグラウンドを持っていませんが、決められた質問事項に沿って会話をします。患者が救急の治療を必要としているか、救急車が必要かどうか見定める具体的な質問をし、症状を評価してフローチャートに従って適切な照会を行います。より確実な評価のために、どんな懸念事項も訓練された医療従事者に報告を上げることができます。緊急性と必要性の評価、照会や援助、場合によっては病院への搬送の手配を行う、この最初の電話対応の仕事がチャットボットに委任される最初の仕事になる可能性があります。同様の方法を使用して、一般開業医の予約の前に患者をトリアージすることができ、長い待ち時間を短縮することができます。評価の中には常に対面で行う必要があるものもありますが、厳格な事前評価と適切な照会があれば、医療制度を巡る旅はより円滑で迅速になるでしょう。
…将来。
家庭内のIoMTデバイスを監視する相互運用可能なシステムの将来性に伴い、医療アドバイスのためにチャットボットを呼び出すことは、必要なすべての病歴および結果を評価した直観的なインターフェースと対話することを意味します。(アクセス権の問題が解決される必要がありますが)健康のように個人的で重要なことになると、チャットボットに頼ること、症状をオープンにすること、あるいは単にシステムを信頼することを自然に嫌がるかもしれません。確かに、初期段階では、オプトアウトできるようにして実際のオペレータをリクエストできる選択肢を与えるのが賢明かもしれません。しばらく時間がかかるかもしれませんが、最前線のヘルスケアにおいて医療用チャットボット自身が自らの価値を示す時が来るでしょう。