お知らせ
言わなければ分からない

こんにちは皆さん、

現在、東京でアメリカのリテール企業のIT部門で働いているのですが、以前は米国に住んでいまして幾つかのいわゆるシリコンバレーのハイテク関係の会社に勤務した後、約1年前に日本に戻ってきました。

生まれも育ちも日本なのですが仕事関係の経験は殆どが米国なので、只今各文化の違いを理解しなんとか今の仕事仲間と上手く行くように工夫している最中なのです。

今回この Blog の機会をいただき、皆さんに私の習得したものを披露したいと思います。これにより皆さんが ”生き残る” ために役に立てればと思っています。現在、ITのプロジェクト・マネージメントを行っていますので、プロジェクト・マネージメントの仕事に関係した違いについて話したいと思います。

まず初めに、この Blog のタイトルを「言わなければ分からない」としたのですが、この言葉がたぶんアメリカと日本の基本的な違いを表しているのではないかと思います。

これは今の会社に入り約1ヵ月も経たない間にシニア・メンバーから聞いた新しいベンダーへの愚痴だったのですが、聞いた瞬間に驚きと同時に「言わないでどうやって相手が分かるんだろう?」って思いました。

現在ITシステムの運用、特にナイト・バッチ、週次作業、月次作業などを外注しており、国内のベンダーからオフ・ショアのベンダーに移行するプロジェクトの担当をしました。その際に、私としては細かいタスク、手続き、エラーの回復方法やスケジュールの仕方を定義することで、新しいベンダーが何をどのように進めて行くかを明確にし混乱や脱落作業が無いようにするのだろうと思っていました。

ところが、プロジェクト・チームが見せたのは最終成果物、日次や週次のレポートのサンプルでタスクや手続き等の説明はしなかったのです。つまり、このオフ・ショアのベンダーにはゴールは説明したのですが、そのゴールにたどり着く方法は告げませんでした。ですので、何の経験も無いこのベンダーは自分たちで四苦八苦し期待されている方法を見つけなければならず、当然のごとくまずは失敗から始まりました。この時にプロジェクト・チームが言った言葉が、「言わなければ何をしたらいいか分からないんじゃしょうがないな!」でした。これが典型的な期待値の相違とも言うべき状態だと思います。

私個人の分析なのですが、日本で育った人は殆どみんな差異の無い教育システムを受け内容も同品質で同文化の中にいるため、自分が期待していることと相手が理解していることが説明や確認無しでも合っている場合が多く、くどく説明すると相手に失礼になるか逆に混乱させてしまうことがあるのではないかと思います。ただしこれは同文化で同教育の中でしか通用せず、異文化・異教育で育った人には通用しないわけです。

米国では、中国、インドまたはヨーロッパから来た人たちと一緒に仕事をしていまして、この違った教育下で育った人たちに期待値を明確に理解させることが一番のチャレンジでした。日本であっても、今のグローバル社会では自分が期待していることを明確にし、他の人が自分に期待していることを理解することは最重要なのではないかと思います。

皆さんはどう思いますか?まだ幾つか例がありますので、機会があればこのBlogでご紹介したいと思います。

それでは、その時まで頑張ってください。

金子